子どもに抗生物質をスムーズに飲ませる方法と混ぜる食品のおすすめ

こんにちは、しろくま薬剤師です。

皆さんは、子どもが体調を崩した時に抗生物質が処方され、薬の味が苦くて吐き出したり、飲むことを拒否された経験はありませんか？今回は、そんな皆さんのために、子どもに抗生物質を飲ませるための方法を解説します。

抗生物質について

抗生物質にはさまざまな種類があり、それぞれ子どもが飲みやすいように味がついているものが多いです。例えば、いちご味、フルーツミックス味、ヨーグルト味などがあります。以前、子どもが抗生物質を飲んで吐き出してしまった場合でも、違った種類の抗生物質なら飲めるかもしれません。少量を試しになめさせてみると良いでしょう。

それでも苦手な場合は、アイスやジュースなどで抗生物質の味を隠す方法を考えましょう。薬剤師として最もおすすめなのはチョコレートアイスです。ほとんどの薬の味は気にならなくなります。ただし、薬がいちご味の場合はバニラアイスもおすすめです。イチゴミルクアイスに近い味になり、おいしく感じることが多いです。

※ただし、薬によってはアイスとの相性が悪いものもあります。例えば、タミフル（オセルタミビル）は苦みが増してしまうので注意が必要です。

以下に、抗生物質の味を紛らわせるために混ぜることができる食べ物や飲み物の一覧をまとめました。参考にしてください。

薬名	味	苦み	混ぜるのに適した食品	避けるべき食品
オゼックス	いちご味	苦みあり	麦茶、ココア、プリン、アイスクリーム、バニラアイス、ヨーグルト、スポーツ飲料、嚥下補助ゼリー	なし
クラリス	いちご味	苦みあり	牛乳、練乳、お茶類、アイスクリーム、プリン、砂糖、ココアパウダー、苺ジャム	スポーツ飲料、果汁ジュース、乳酸菌飲料、嚥下補助ゼリー
ケフラール	オレンジ味	少し苦みあり	乳酸菌飲料、ヨーグルト、プリン、アイス(チョコ)	スポーツ飲料、お茶類、果汁ジュース
セフゾン	いちご味	甘い	何を混ぜても問題はなく、そのままでもおいしい	なし
フロモックス	いちご味	後味に苦みあり	アイス(バニラ)、ヨーグルト	スポーツ飲料、乳酸菌飲料、プリン
メイアクト	バナナ味	苦みあり	牛乳、お茶、オレンジジュース、ヨーグルト、アイス(バニラ)	スポーツ飲料、乳酸菌飲料、プリン、フルーツゼリー、アイス(チョコ)
ワイドシリン	ミックスフルーツ味	苦みあり	牛乳、アイスクリーム、オレンジジュース(果汁25％まで)	酸味のあるもの(スポーツ飲料、乳酸菌飲料など)